大学院で生物資源学の研究をしていました。地元である岐阜で、研究・開発職を探していたところ、出会ったのがコーテックです。コーテックは学生時代の専攻とは全く異なる分野ですが、身近な製品に関われるという点に興味を持ちました。入社時、生地や布製品、染料や樹脂などの知識はゼロ。不安もありましたが、先輩が一から丁寧に教えてくださり、安心できました。約3カ月後から、営業部の方と直接やりとりをして製品の加工工程の検討を一人で任されるように。都度わからないことがあれば先輩が相談に乗ってくださり、実務を通してスムーズに仕事を覚えることができました。

新製品開発の依頼が入ると、営業課から技術開発課に依頼が来て、加工工程の検討が始まります。コーテックの仕事は、既存の生地に加工を施して機能性を付与させる「＋α」の部分のため、何か新しいものを一からつくり上げるというものではありません。だからこそ、顧客の希望に近づけるという難しさがあります。特に、染色の色を決めるための染料の調合は四苦八苦。しかし、自分で決めた加工工程で問題なく製品が仕上がっていくのを見るととても嬉しく、やりがいを感じます。顧客の新たな要望にも応えられるよう、もっと経験を積んで一人前になれるよう頑張りたいと思います。