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捺染用機械の“じゃない”使い方ドット×樹脂でツボを刺激する製品に

2023.10.26 技術紹介

コーテックでは、捺染に使用されるロータリースクリーンを、衣料用接着芯地のドットコーティングに利用しています。そのドットコーティングの加工技術を応用し、足ツボ刺激用基材をつくることに成功しました。

生活用品メーカーから声が掛かり、足ツボ刺激用基材の開発がスタート。ツボが刺激できるほどの突起をつくるためには、接着芯地をつくるものとは異なる特殊なロータリースクリーンが必要となります。そのため、金属の厚みや穴の大きさ、配列などを変えて試作を繰り返し、専用のロータリースクリーンを完成させました。

そこに樹脂をセットして加工することにより、均等な突起を形成できます。しかし、ツボを刺激する硬度を実現するのは難しく、樹脂の配合には数年かかりました。皮膚に貼って使用する製品の特性上、使用する材料にも制限が出てきます。試行錯誤の末、機能性と安全性をクリアする製品が完成しました。コーテックで加工したツボ刺激用の突起が付いたシートは、他社によって加工が施され、消費者の方に届く商品となります。

ロータリースクリーンと樹脂の組み合わせを変えることによって、さまざまな製品への展開が可能です。
例:猫よけ防草シート など