The KOTEC JOURNAL
ロールスクリーン用生地加工はコーテックの得意分野
技術紹介
ロールスクリーンは、ロール状の布を引き下げたり、巻き上げたりして開閉するカーテンです。コーテックは、そんなロールスクリーン用基布の防炎・染色加工の加工量が全国トップクラス。薬液の含浸加工による、硬仕上げ、抗菌等さまざまな機能加工の他、裏面に樹脂をコーティングして遮光、遮熱性を付与したものもあります。また、ロールスクリーンは継ぎ目のない一枚の生地より作成するため、最大3,600mmの幅で加工できる設備を整えています。
ロールスクリーンに求められる「平面性」を実現するのは、容易なことではありません。柔軟性のある織物に適度な硬度を付け、生地の歪みなく加工するには技術が必要です。また、布と樹脂という異質同士を組み合わせることで生じる「反り」は大敵。そのため、ヒートセット（熱可塑性繊維の熱処理）、染色整理、含浸加工、巻き取りといった全ての工程において平面性を出すための工夫が成され、品質を保っています。
■ 防炎タイプ
学校等の公共建築物やホテル、高層ビル等で使用できるよう、防炎剤を樹脂に配合して難燃性を高めたタイプです。近年では防災意識の高まりから、一般家庭での使用も増えています。
■ ウォッシャブルタイプ
耐水性の樹脂で加工することにより、家庭で洗濯できるシワになりにくい硬度を実現。洗濯機で弱洗いの後、吊り干し、軽くアイロンをかけると新品の美しさがよみがえります。
■ 遮光タイプ
ホテルをはじめ、一般家庭でも遮光タイプのロールスクリーンの需要が高まっています。生地を織る際に黒い糸を織り混ぜる方法もありますが、生地の織り目まで覆う樹脂コーティングによって、業界最高等級の遮光性能を付与できます。
